Chapter01 インストールと初期設定

WordPressとは 世界中でもっとも利用されている
ブログ構築ツール。

WordPress(ワードプレス)は2019年現在、世界中でもっとも利用されているオープンソースのブログ構築ツール
世界中のWebサイトの約 30%はWordPressと言われており、
多くのサイトは、CMS (Content Management System)として利用している。

WordPressの主な特徴

  • オープンソース
    WordPressはPHP + MySQLで構築されたフリーのソフトウェア(GPLライセンス)なのでコストを掛けずに開発することができる
  • 豊富やプラグインやテーマがある
    世界中の人が様々なプラグインやテーマを作っていくれており簡単に機能を拡張することができる
  • 豊富なドキュメント
    WordPressを使っているユーザーが多くネット上や書籍で情報をたくさん共有されている

WordPressの注意点

  • セキュリティ
    WordPressは非常に複雑なシステムになっており脆弱性を抱えやすい。
    また攻撃者が脆弱性を見つけた場合、その攻撃対象が多岐にわたりやすい
  • メンテナンスやサポート
    WordPress本体やプラグイン、テーマなどは、様々な理由でアップデートする必要がある。
    ただし、WoredPress本体をアップデートした際、プラグインやテーマがそのバージョンのWordPressと互換性があるかどうかを見極める必要がある。
CMS(Content Management System)
HTMLやCSSの知識がなくても、用意にWebページを更新できる仕組みのこと。

WordPressのインストールデータベースを作って、
WordPressのフォルダにアクセス。

WordPressは多くのレンタルサーバでは簡単にインストールできる仕組みを提供してくれている。
今回は、ローカル開発環境にWordPressをインストールしてみる。
なお、この教材でのWordPressバージョンは、教材作成時の最新版である「5.2.2」を利用する

WordPressをインストールしてみよう!

  1. XAMPP または MAMP で必要なソフトをスタート
    • XAMPPの場合: ApacheとMySQLの「start」を押す
    • MAMPの場合: 「Start Servers」を押す
  1. WordPressの公式サイトのダウンロードページから、
    WordPress本体をダウンロードして展開する ・・・ ①
    (今回は展開したフォルダの名前を「wp-lesson」に変更する)
  1. 展開したWordPressフォルダをWebサーバの公開フォルダ内に移動 ・・・ ②
    (XAMPPやMAMPの場合は「htdocs」フォルダ内)
  1. WordPress用のデータベースを作成
    1. phpMyAdmin( http://localhost/phpmyadmin/ )を起動
    2. 「データベース」タブをクリック ・・・ ③
    3. 新規のデータベースを作成 ・・・ ④
      (今回はデータベースの名前を「wp_lesson_db」にする)
  1. WordPressフォルダにURLでアクセスし、
    「さぁ、始めましょう!」をクリック ・・・ ⑤
  1. データベースの情報を入力して、「送信」ボタンをクリック・・・ ⑥
項目 説明
データベース名 作成したデータベース名
(今回は「wp_lesson_db」)
ユーザー名 データベースのユーザ名
(XAMPP、MAMP ・・・ 「root」)
パスワード データベースのユーザ名
(XAMPP ・・・ 空白、 MAMP ・・・ 「root」)
データベースのホスト名 サーバーに合わせて変更する
(XAMPP、MAMP ・・・ 「localhost」)
  1. 「インストール実行」ボタンをクリック・・・ ⑦
  1. サイトの情報を入力して、「WordPressをインストール」ボタンをクリック ・・・ ⑧
項目 説明
サイトのタイトル Webサイトのタイトル
ユーザー名 管理画面にログインするためのユーザー名
パスワード 管理画面にログインするためのパスワード
パスワード確認 脆弱なパスワードの場合は、チェックを入れる
メールアドレス WordPressからのメールを受け取れるメールアドレス
検索エンジンでの表示 チェックを入れると、以下のコードが入る
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">
  1. 「ログイン」ボタンを押してログイン画面にアクセス ・・・ ⑨

管理画面にログイン ログイン画面からログインする

WordPressのインストールで指定したサイトのURLの後ろに「/wp-admin」を指定すると、
ログイン画面が表示される。

管理画面にログインしてみよう。

  1. WordPressのインストールで指定したサイトのURLの後ろに「/wp-admin」を指定
    ( http://localhost/wp-lesson/wp-admin/ )
  2. インストール時に設定した、ユーザー名とパスワードでログイン

ダッシュボード管理画面のトップページ

管理画面にログインしたら、最初に表示されるのがダッシュボード。

ダッシュボードを確認してみよう。

  1. WordPressへようこそ
    目的別のメニューなど、WordPressはじめての方に便利なリンク集
  2. 概要
    投稿されている記事の数や固定ページの数、コメント、テーマなどが表示されている
  3. アクティビティ
    最近公開された記事や、コメントが表示されている
  4. クイックドラフト
    ここから記事の下書きを作成できる
  5. WordPressニュース
    WordPress.orgの最新記事やフォーラムの最新投稿が表示されている

一般設定 サイトのタイトルや使用言語など
サイトの基本的な設定を行う。

管理メニュー「設定」 › 「一般」に移動すると、
サイト名公開場所使用言語タイムゾーンなどのサイトの基本的な項目が設定できる。

一般設定を確認してみよう。

  1. サイトのタイトル
    インストール時に設定したサイト名を変更できる
  2. キャッチフレーズ
    サイトのキャッチフレーズを変更したりできる
    多くのテーマでは画面のどこかに表示される。
  3. WordPressアドレス(URL)
    サーバ上のどの場所にWerdPressをインストールしているを示すURL。
    例えば、「http://dummy.com」というサーバの公開フォルダの直下に、 「wordpress」フォルダ(WordPress本体)を置いている場合は、 「http://dummy.com/wordpress」になる。
    ただし、このURLを変更したり、サーバー上の「wordpress」フォルダの場所を変更する場合は、管理画面に入れなくなるなどの問題が発生する可能性があるので注意が必要。
  4. サイトアドレス(URL)
    サイトを表示するURL。
    例えば、「http://dummy.com/wordpress」という場所にWordPressを設置している場合でも、「http://dummy.com」でサイトを表示したい場合はここを変更する。
    ただし、このURLを変更しただけでは、サイトが表示されなくなる可能性があるので、WordPress を専用ディレクトリに配置するページを参考にきちんと変更する必要がある。

サイトのタイトルと
キャッチフレーズを変更してみよう。

  1. サイトのタイトルとキャッチフレーズを以下のうように変更
    • サイトのタイトル: Dummy
    • キャッチフレーズ: My Portfolio Site
  2. 「変更を保存」ボタンをクリック
一般設定画面

投稿設定記事を投稿した時の
デフォルトの設定ができる。

管理メニュー「設定」 › 「投稿設定」に移動すると、
投稿時の初期カテゴリや、デフォルトのフォーマット設定などができる。

投稿設定を確認してみよう。


表示設定投稿した記事の一覧が
どのように表示されるか設定できる。

管理メニュー「設定」 › 「表示設定」に移動すると、
投稿の一覧をどこに表示するかや、1ページあたりの表示件数などを設定できる。

表示設定を確認してみよう。

  1. ホームページ設定
    サイトのトップページの設定。
    • 最新投稿: トップページが、記事一覧ページ
      主にサイトをブログとして利用する際に選択する。
    • 固定ページ: トップページが、任意の固定ページ
      (その際、記事一覧ページをどこに表示するかの設定も必要)
      主にCMSとしてWordPressを利用する際に選択する。
  2. 1ページに表示する最大投稿数
    記事一覧ページで1ページあたりに表示する件数を設定
  3. 検索エンジンでの表示
    検索エンジンのクロールを許可するかを設定
    サイト公開時にはチェックを外すのが一般的。

ディスカッション設定ブログならではの
コミュニケーションに関する設定

管理メニュー「設定」 › 「ディスカッション設定」に移動すると、
コメントや、トラックバックピンバックなどを設定できる。

ディスカッション設定を確認してみよう。


メディア設定アップロードする画像に関する設定。

管理メニュー「設定」 › 「メディア設定」に移動すると、
アップロードするメディアファイルの設定ができる。
管理画面のファイルアップローダーから画像をアップロードする際、オリジナル画像とは別に「大」、「中」、「サムネイル」の3つのサイズの画像が生成される

メディア設定を確認してみよう。

画像サイズを変更する際の注意点
ここでサイズを変更しても、すでにアップロードされている画像は変更されない。
アップロードされた時点での設定に従って、画像サイズが生成される。 すでにアップロードされている画像のサイズを変更したい場合は、「Regenerate Thumbnails」などのプラグインで解決することができる。」などのプラグインで解決することができる。

パーマリンク設定ページのURLに関する設定。

管理メニュー「設定」 › 「パーマリンク設定」に移動すると、
記事ページ記事一覧ページに割り振られるURLの設定ができる。
パーマリンクは、基本的に一度決めたら変更しないほうが好ましい。

パーマリンク設定を確認してみよう。


パーマリンクを設定してみよう。

パーマリンクの設定にはさまざまなパターンが用意されているが、SEOの観点から「投稿名」がよく用いられる。

  1. 「投稿名」を選択
  2. 「変更を保存」ボタンをクリック

ユーザー設定プロフィールを変更したり、
ユーザーを追加したり。

管理メニュー「ユーザー」 › 「あなたのプロフィール」に移動すると、
ニックネームメールアドレスパスワードなどの設定ができる

プロフィール設定を確認してみよう。


プロフィールを設定してみよう。

  1. 「ニックネーム」を設定
  2. 「ブログ上の表示名」を設定
  3. 「変更を保存」ボタンをクリック
権限グループ
権限 管理者 編集者 投稿者 寄稿者 購読者
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ユーザーの追加や編集 - - - -
各種設定の編集 - - - -
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既存の記事の編集 - - -
固定ページの編集 - - -
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新規記事の投稿 - -
新規記事の作成や編集 -
閲覧

テーマ豊富なテーマから、
お気に入りを選べる

管理メニュー「外観」 › 「テーマ」に移動すると、
デフォルトで入っているテーマの一覧が見れる。
また、「新規追加」から豊富なテーマの中から好きなテーマを追加することができる。

テーマをの確認してみよう。

テーマを変更してみよう

  1. テーマ一覧から好きなテーマの「有効化」をクリック
  2. テーマが変更されたかを確認
テーマによる授業上の注意点
お好きなテーマを選んでもらって問題ないが、授業では、 「Twenty Nineteen」を使って進める。
(WordPressのバージョンによって初期にインストールされているテーマも異なる)

プラグイン豊富なプラグインで、
簡単に機能を拡張できる。

管理メニュー「プラグイン」 › 「インストール済プラグイン」に移動すると、
デフォルトで入っているプラグイン一覧が見れる。
また、「新規追加」から豊富なプラグインの中から便利な拡張機能を追加することができる。

プラグインの確認してみよう。

デフォルトプラグイン
プラグイン名 説明
Akismet Anti-Spam (アンチスパム) コメントやトラックバック・スパム、コンタクトフォームからのスパムを防いでくれるプラグイン
Hello Dolly 管理画面のツールバー下にジャズのスタンダード・ナンバーである「Hello Dolly」の歌詞の一部をランダムで表示するプラグイン

WP Multibyte Patchを
インストールしてみよう。

デフォルトプラグイン
プラグイン名 説明
WP Multibyte Patch 日本語の文字数カウントや日本語による検索、日本語ファイル名の取り回しなどがしやすくなるプラグイン。
以前はデフォルトでインストールされていたプラグイン
  1. 「新規追加」をクリック
  2. プラグインの検索から「WP Multibyte Patch」を検索
  1. 「今すぐインストール」ボタンをクリック
  2. 「有効化」ボタンをクリック

まとめWordPressはインストールするだけで、
ブログが始めれる。

  • WordPressは世界中でもっとも利用されいるCMS
  • インストールは、データベースを作ってサイトにアクセス
  • 管理画面から様々な設定ができる