Chapter01 HTMLの基本

概要と目標 HTMLとは何かを知り、
基本的なタグを覚えよう。

HTMLの基本を学習し、HTMLに必ず必要な全体構造の要素を記述できるようになりましょう。

今回のゴール

RERUN

HTMLとは ホームページの文章に、
意味や役割を持たせるコンピュータ言語。

HTMLとは、HyperTextハイパーテキスト Markupマークアップ Languageランゲージの略で、
タグという印を使ってホームページの文章に意味や役割を持たせるコンピュータ言語です。

Webページの構成
  1. 一番土台がHTML 一番土台がHTML
  2. その上にCSS その上にCSS
  3. 一番上にJavaScript 一番上にJavaScript
  4. タグの役割 タグの役割
  5. 文章の意味を示す 文章の意味を示す
  6. 「ここまで」は「/」にする 「ここまで」は「/」にする
  7. 英語にする 英語にする
  8. 短くする 短くする

Hyperlinkハイパーリンク
別のページにジャンプする機能の事で、単に「リンク」とも呼ばれる。
正確には複数の文書を結び付ける役割を担う「参照」である。

開発環境 テキストエディタと、
ブラウザで開発できる。

HTMLはテキストエディタと呼ばれる文書が書けるソフトと、ブラウザがあれば開発できる。

テキストエディタ

文書を書くためのソフト。
Windowsの「メモ帳」や、Macの「テキストエディット」でも開発できる。 以下は、よりHTMLを開発しやすい無料のテキストエディタ。

ブラウザ

ホームページを閲覧するためのソフト。
Windowsの「Internet Explorer」や、Macの「Safari」でよい。 以下は、その他のよく利用されているブラウザ。


HTMLの全体構造 HTMLには、枠組みが必要。

HTMLは、文章に対して適切なタグを付けていくのだが、
それだけをテキストエディタに記述するわけではない。
これらを記述するために、まずページ全体の枠組みとなる
全体構造の要素を記述する必要がある。

HTMLの全体構造
<html>
  <head>
    <title>ページのタイトル</title>
  </head>
  <body>
    ページの内容
  </body>
</html>
HTMLの全体構造の要素
要素名 意味・役割
html html文章を表す。他の全ての要素はこのhtml要素の中に配置する。
head ページの情報を表す。head要素の内は基本的に画面に表示されない。
body ページの内容を表す。画面に表示する情報は全てbody要素内に配置する。
title ページのタイトルを表す。

はじめてのHTMLを書いてみよう!

  1. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内に「index.html」を作成
  2. 下記を参考にはじめてののHTMLを記述
chapter01/index.html
<html>
<head>
<title>ここにページのタイトルが入ります。</title>
</head>
<body>
ここにページの内容がはいります。
</body>
</html>
  1. 上書き保存
  2. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内に保存した「index.html」をダブルクリック。
  3. ブラウザが開くので確認する。
ブラウザでの表示例

RERUN

HTMLのファイル名
HTMLのファイル名は必ず「◯◯.html」という形式で保存する。(拡張子:.html)
◯◯の部分は任意で記入するが、必ず 半角英数字で命名する。
なお、使える記号は「-(ハイフン)」と「_(アンダーバー)」のみ。

コードを見やすくする コードは常に、見やすく、きれいに。

たくさん文章を書いて行くけばHTMLファイル内で、
どの要素の中にどの要素が挟まれているのかがわかりにくくなる。
そこで「インデント」を付けて、コードを見やすくする。

インデント
インデントとは字下げの事で、 (半角スペース)や、tabを使ってつける。
一般的にインデントは半角スペース2つ分か、4つ分つける事が多い。
タブを使う場合のスペース量はテキストエディタによって異なる。

インデントを付けてみよう。

  1. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内の「index.html」をテキストエディタで開く
  2. 下記を参考に半角スペース2つ分のインデントを付ける
chapter01/index.html
<html>
<head>
  <title>ここにページのタイトルが入ります。</title>
</head>
<body>
  ここにページの内容がはいります。
</body>
</html>
  1. 上書き保存
  2. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内の「index.html」をダブルクリック。
  3. 見た目には影響されていないことを確認
ブラウザでの表示例

RERUN

この様に、要素の外であれば半角スペースやタブを付けても、ブラウザ上では何も影響しませんので、HTMLファイルのコードは誰もが見やすいように、きちんと整理するように意識しましょう。コードを整理する癖をつけるとミスも減りますよ。ただし、要素内でのスペースはスペースとして反映してしますので、注意してください。


属性とは 要素に設定を付ける。

HTMLの各要素には、属性という何かしらの設定を付ける事ができる。
属性は、開始タグの要素名の後ろに半角スペースを開けて、「属性名="属性値"」の書式で記述します。

属性の記述方法
<要素名 属性名="属性値">
 〇〇の  〇〇は   〇〇です

属性値を囲む引用符は「"(ダブルクオート)」の代わりに、「'(シングルクオート)」を使っても構いません。
半角スペースで区切れば複数指定できる

html要素には、lang属性という属性を指定することが推奨されてる。
lang属性は、その要素内の言語が、何語かを指定をする属性で、この属性をhtml要素に指定することで、音声でWebサイトを読み上げるソフトや、自動翻訳機などにページの言語を伝えるサポートをすることができる。

例:html要素内の言語を日本語にする
<html lang="ja">

属性の種類

属性には、特定の要素にのみ指定できる属性と、どの要素にでも指定できるグローバル属性の2種類がある。

主なグローバル属性
属性名 役割
id 要素に固有の名前を指定する属性。
class 要素に分類名(種類)を指定する属性。
title 要素に補足情報を指定する属性。
lang 要素内の言語を言語コードで指定する属性。 (日本語:"ja"、英語:"en" など)

lang属性を使ってみよう

  1. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内の「index.html」をテキストエディタで開く
  2. 下記を参考にlang属性を指定
chapter01/index.html
<html lang="ja">
<head>
  <title>ここにページのタイトルが入ります。</title>
</head>
<body>
  ここにページの内容がはいります。
</body>
</html>
  1. 上書き保存
  2. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内の「index.html」をダブルクリック。
  3. 見た目には影響されていないことを確認
ブラウザでの表示例

RERUN


DOCTYPE宣言 利用するHTMLのバージョンを、
冒頭で宣言する。

HTMLにはいくつかのバージョンがある。
そのバージョンによって利用できる要素や属性、記述のルールなどどが異なる。
どのバージョンのHTMLを利用するのかを、HTMLファイルの冒頭に宣言する必要があり、
その宣言をDOCTYPE宣言という。

W3C(World Wide Web Consortium)
Web技術の標準化を目的とした非営利団体。
にティム・バーナーズ=リによって創設。
主なHTMLのバージョン
バージョン 概要
HTML4.01 に勧告されたバージョン。
視覚的な表現を行なう為の要素や属性を非推奨(CSSという言語に移行)とし、文章構造のみを記すというHTML本来の目的に沿ったバージョン
XHTML1.0 に勧告されたバージョン。
XHTMLの「X」は「エクステンシブル」という意味で、具体的にはXMLという別の言語で定義しなおしたHTML。
使える要素や属性はHTML4.01と変わらず、タグは小文字で記述するなどといったルールがより厳格になったバージョン
HTML5 に勧告されたバージョン。
HTML5はより人間にも機械にも理解しやすい言語になるとともに、Webアプリケーションを 開発するための様々な仕様が新たに盛り込まれている
DOCTYPE宣言
バージョン DTDの種類 DOCTYPE宣言
HTML4.01 Strict
(仕様書通り)
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
Transitional
(非推奨も可)
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
Frameset
(frameも可)
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd">
XHTML1.0 Strict
(仕様書通り)
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
Transitional
(非推奨も可)
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
Frameset
(frameも可)
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-frameset.dtd">
HTML5 なし <!DOCTYPE html>

DOCTYPE宣言を指定してみよう。

  1. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内の「index.html」をテキストエディタで開く
  2. 下記を参考にDOCTYPE宣言を記述
chapter01/index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <title>ここにページのタイトルが入ります。</title>
</head>
<body>
  ここにページの内容がはいります。
</body>
</html>
  1. 上書き保存
  2. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内の「index.html」をダブルクリック。
  3. 見た目には影響されていないことを確認
ブラウザでの表示例

RERUN


文字コードの指定 文字化けは、嫌だ。

HTMLファイル自身の文字コード(文字エンコーディング)と、
それを表示するブラウザの文字コード(文字エンコーディング)が異なると、文字化けが発生する。
meta要素charset属性を使って、HTMLファイルの文字コードを指定することで、
文字化けを対策できる。

文字コードを指定する要素
要素名 意味・役割
meta ページに関する情報を表す
文字コードの指定方法
<meta charset="文字コード">

詳細は4.2.5. The meta elementを参照

文字コードを指定してみよう

  1. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内の「index.html」をテキストエディタで開く
  2. 下記を参考にhead内に、metaを記述
chapter01/index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>ここにページのタイトルが入ります。</title>
</head>
<body>
  ここにページの内容がはいります。
</body>
</html>
  1. 上書き保存
  2. 「html-lessons」 › 「chapter01」フォルダ内の「index.html」をダブルクリック。
  3. 見た目には影響されていないことを確認
ブラウザでの表示例

RERUN

これらの要素が、全てのHTMLファイルに必要な要素。


練習問題 今回の理解度をチェック。

「chapter01」 › 「training」フォルダ内に「index.html」を作成し、
下記の問題を解いて下さい。

ブラウザでの完成例

RERUN

    • ファイル名: index.html
    • HTMLのバージョン: HTML 5
    • 文字コード: UTF-8
    • タイトルの文字列「Webの勉強を開始」
    • 本文の文字列「これからWebの勉強を行って、Webサイトを作れるようになる!」
解答例
chapter01/training/index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>Webの勉強を開始</title>
</head>
<body>
  これからWebの勉強を行って、Webサイトを作れるようになる!
</body>
</html>

解答例は全問題のチェックボックスが on になるとご覧いただけます。

まとめ HTMLは文章に意味を付ける言語

HTMLは、タグを使って文章に意味や役割を付ける言語です。

  • 基本構造の要素が必要
  • テキストの冒頭にDOCTYPE宣言を行う
  • 文字コードは、meta要素で指定する